ここ最近梅雨で雨続きだったり暑い日が続いていていますが、洗濯したはずなのに汗や雨で湿った時に、まるで腐った雑巾のような不快な臭いが出たことはありませんか?
僕もその臭いに悩んでいた一人です。そう、洗濯をしてもしても取れないんです…。洗っても最初はなんともないのに、汗をかいたりして湿ると次第に雑巾のような臭いを発するようになってしまったシャツ…。
漂白剤を使ってみたり、洗剤に漬け置きしてみたり、重曹やセスキ水など色んなことを実践しましたが全く消えませんでした。
そもそも洗濯したのになんであんな臭いがするんだ!?って思うかもしれません。あの臭いの正体は「モラクセラ菌」という名前からいかにもな雰囲気を放つこの菌ですが、実は人の粘膜などに常に存在する菌なのです。
菌そのものは臭うことはなく、その菌が汗や水分などと反応し放出する分泌物が臭いの原因となるようです。これが洗濯して最初は臭っていなかったのに、汗や雨などで水分を吸収した時に発する腐った雑巾臭となるわけです。
モラクセラ菌は紫外線や乾燥にも強く非常に生命力が高いそうで、だから普通の洗剤や漂白剤で洗濯をしても取れないわけですね。また部屋干しの場合は乾くまでに時間がかかるため、より菌が増殖し臭いの原因となる可能性が高くなります。
まずは菌を増殖させないため、それらの要因を取り除かなくてはいけません。
- すぐ干す
- なるべく外干しをする
- 部屋干しの場合は風通しをよくする(サーキュレーターと除湿の併用など)
- 湿ったまま衣類を放置しない(洗濯機に入れっぱなしにしない)
これら4項目をまず守ることを前提で、モラクセラ菌をやっつける魔法のアイテムをご紹介しましょう。
目次
オスバンS
もともとは手指の消毒や傷口の消毒、食器、器具などの殺菌消毒用途で売られています。
傷口や手指、食器など人の口に入ったりするような物や体に使えるという点では安全性が非常に高い消毒液ですので、洗濯に使うとしても安心できると言えます。
ただし使用上の注意として、非常に殺菌効果の高い消毒液であるため、後に使い方を説明しますが、オスバンSの説明書きにある通り必ずうすめて使うとういう注意書きは必ず守ってください。
薬局で売っている市販商品
今回使うアイテムは薬局で市販されている物になります。
意外、と思うかもしれませんが、実は陳列棚に並んでいない事がほとんどですので店員さんに声をかける必要がある隠れアイテムなのです。
第三類医薬品ですが、もちろんアマゾンで買うことも出来ます。
1本あたり600mlで700~800円ほどで売られています。
何故オスバンSで臭いが取れるのか
そもそもシャツが臭う原因とは、前述しましたがモラクレラ菌が繁殖してしまった結果です。
オスバンSは非常に強力な殺菌効果をもつため、モラクレラ菌の殺菌にも効果が見込めるというわけですね。
尚モラクレラ菌は熱にも弱いとされ、80度の熱湯による殺菌でも効果が見込めるそうなのですが、では何故今回オスバンSを薦めるかと言うと、環境によってはお湯も水も両方出る洗濯機置場もありますが、もちろん出ない環境もあります。僕はお湯が出る環境なのですが勢いが弱すぎて、お湯が溜まる頃には温度が下がってしまって全く意味がなくなってしまうといった状況でした。
そこで出会ったのがオスバンSです。
オスバンSであればお湯の殺菌効果よりも期待できますし、何より水さえ出れば大丈夫なので誰にでも扱えるといったところが選んだきっかけになります。
使い方
オスバンSの裏面にも記載がありますが、必ずうすめて使用してください。
とても強力な消毒液のため、顔面や粘膜(鼻や口など)につかないようにしてください。
同じく裏面に希釈液の作り方が書いてあります。
ちなみにオスバンSのキャップ1杯が約5mlとなっており、それを元に計算されています。小型の計量カップなどあると作業が大変楽になりますので、用意しておくと良いでしょう。
- 100倍液…本剤2杯を水1Lにうすめる。
- 200倍液…本剤1杯を水1Lにうすめる。
- 400倍液…本剤1杯を水2Lにうすめる。
- 500倍液…本剤2杯を水5Lにうすめる。
- 1000倍液…本剤1杯を水5Lにうすめる。
今回洗濯で使いますので、400倍液を作ります。
一般的な洗濯機の場合、多くて30~40Lの水を使うと思いますので、上記の希釈方法で計算すると40Lでは100mlを入れることになります。キャップを使用した場合20回分入れることになります。
ここで一つ注意なのですが、オスバンSは逆性石鹸と言われています。
通常の洗剤と一緒に入れてしまうとお互いに効果を打ち消し合ってしまうため、注意が必要です。なので先にオスバンSで殺菌洗浄を施した後に、通常通りの洗濯を行うと良いでしょう。
オスバンSで殺菌洗浄を行う際は、オスバンSが残らないようにすすぎ2回で洗うのをおすすめします。
※よりオスバンSの効果を高めたい場合は、漬け置きモードで洗うといいでしょう。昨今では時短がトレンドになっていますが、ここはひとまず臭くなったシャツを復活させるためと思って踏ん張りましょう。
では、洗濯が終わったとしましょう。
ここでまず守っていただきたいのが、最初の方で述べた「すぐ干す」です。
洗濯をする前、した後もそうですが湿ったまま放置するのは雑菌にとって増殖しやすい機会を与えてしまうので、放置しない・すぐ干す・なるべく外干し・風通しを良くする、この4点を守るようにしてください。
洗濯機の中に残った湿ったままの衣類は菌にとって好ましい環境になっているため、菌が増殖してまた臭くなってしまいます。
なので洗濯が終わったらこの「すぐ干す」を実行に移すようにしてください。
次に「なるべく外干し」です。外干しというのは単純に風通しがよく、太陽が出ていればその分乾く時間が短縮されるためです。梅雨時ではなかなか外干しは難しいでしょうから部屋干しが多くなっているのではないでしょうか。
どうしても部屋干しになってしまう場合は「サーキュレーターと除湿を併用する」をできるだけ実践してください。電気代はかかりますが、1日だけであればTシャツを捨てて新しく2枚も3枚も買うよりは断然に安く済みますので、ここはシャツを復活させるためと思ってがんばりましょう。
サーキュレーターによる風でシャツの水分を蒸発させ、湿度として室内に漂った水分を除湿により外へ排出していきます。
外干しよりは時間がかかってしまいますが、通常の部屋干しよりはまだ早めに乾くはずです。
部屋干しは最終手段ですが、余裕があれば晴れている日に外干しで乾かしたほうが断然におすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。そこまで難しい作業では無いと思いますが、シャツが臭くなっていくメカニズムはだいたい単純で、汗や皮脂汚れがついたまま放置してしまったり、汚れたまま洗濯機の中に入れっぱなしや、洗った後にすぐ干さなかったりするだけでも雑菌はどんどん増殖していきます。
上記で述べたとおり、4つのお約束を守る努力をした上で、オスバンSを使って殺菌をすることでシャツを復活させることができるという方法でした。
僕もシャツを捨てようか迷っていた時にオスバンSの存在を知り、実践してみた結果臭いが取れて、汗をかいて水分を吸っても、それまで臭いを発していたモラクセラ菌による雑巾臭が嘘のように消えました。
一般家庭はもちろん、一人暮らし世帯などでも簡単にできるため、オスバンSを活用したシャツの臭い取りは是非おすすめしたいと思います。
シャツを捨てる前に、まだ復活できる希望があるということがみなさんに伝われば幸いです。
田舎産まれ、田舎育ちの人口の少ない町で幼少期を過ごしました。
自然豊かでしたが、刺激は少なく町は廃れていくばかり、そんな僕が東京へ来て、毎日成長していく都会の姿を見たときは、正直びっくりしました。
変わっていくのは、動き続けることなんだって気がついた時、僕はすでに行動に移していました。
そんな日々変わりゆく何気ない景色の中に、生きている僕たちがいて、一時一時を踏みしめていく。
僕はその一時を大事にしたい、そういう思いを込めて「たのらいふ」と名付けました。